2025.06.06

「共働き・共育て」

先月、エールセミナーで、育児を支援する制度についてお話する機会をいただきました伊藤 紀代美です。
私自身、高校生の子を育てる親でもありますが、振り返ってみれば、仕事と育児の両立まさに綱渡りでした。
今日だけ仕事を休めないという日に限って子どもが熱を出したり、「ケガをしたので迎えをお願いします」と学校から呼び出しを受けたり。夫に一定の理解あったといえ、コントロールできない事態への対処に会社や学校に頭を下げ、当時「出産してから「すみません」ばかり言ってるなぁ」と自己嫌悪に陥っていました。
今年は男女雇用均等法の成立から40年。
ちょうどこのコラムを書いている最中、その法案作りに奔走した赤松良子さん(旧労働省婦人少年局長)の特集番組が放映されていました。
男女雇用機会均等法ができた1985年といえば、「夫は仕事、妻は家事・育児」という役割分業モデルがまだまだ色濃く残り、女性の結婚退職や30歳定年が就業規則にも公然と定められていた時代でもあります。
先日のエールセミナーのキーワードは「共働き・共育て」です。
40年という時を経て、ようやく赤松さんが願った時代に近づいてきたのかな、と感じています。
育児に限らず、介護や治療等、様々な事情を抱えても誰もが希望する働き方ができるように、その両立を陰ながら支える存在でありたいと思っています。顔のみえる中小企業だからこそ、きっとできることがあります。
お役にたてることがありましたらお気軽にお声かけ下さい。